知られざる昭和史
ビデオ「横浜事件－半世紀の問い」
第三次再審請求を提出する遺族の木村まきさん（左）と板井庄作さん（右）
ビデオ「横浜事件－半世紀の問い」は、戦時下の治安維持法弾圧事件である横浜事件がテーマである。約60名のジャーナリストや知識人が検挙され、戦争に反対する人たちが根絶やしにされてしまった。それもほとんどがデッチ上げだった。有罪にされてしまった被害者、遺族はいまなお真相解明と国家の謝罪を求めている。このビデオは木村亨さん（故）・板井庄作さん・勝部元さんを中心にその知られざる事件の全貌に迫っている。このビデオで初めて戦争に抵抗した「政治経済研究会事件」が明らかにされる。
●勝部元さんのメッセージ/「命ある限り告発を続ける」
横浜事件の被告として逮捕、投獄された悪夢のような日々は、まさに人間としての生きる極限状況で、半世紀以上たった今日でも、なおまざまざと思い出します。警察の物凄いテロによる自白の強要－事件のデッチ上げ、それはいま一度繰り返されては断じてならない忌まわしい出来事です。被告だった仲間たちが次々と亡くなりました。いまなお生きている私がこの事件を告発することが私の権利であり、若い世代に対する義務であると思います。
生命のある限り希望をすてず、この告発を続けます。（写真�a勝部元さん／ピースおおさか館長）
制作�aビデオプレス 99年3月・35分・3500円
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既刊の「横浜事件を生きて」「人権をかえせ」もあります