〜分割民営化、それは人間のプライドを捨てることから始まった。JR西日本の「日勤教育」の原型がここにあった〜
分割・民営化の前年1986年は国鉄労働者にとっては最大の試練の年だった。民営化を準備するため政府や国鉄当局は手段を選ばなかった。人権侵害、不当労働行為の嵐が吹き荒れた。労働者に雇用不安を煽り、新会社に残りたければ当局の言いなりになるしかないと思わせた。職場では命令と服従の労使関係が築かれた。組合脱退が強要された。
「企業人教育」は、こうした当局の労働者攻撃、国労つぶしの一環として行われた洗脳教育である。約7万人の職員が全国34ヶ所に設置された研修所に送り込まれた。私たちは、この時の模様を生々しく撮影したビデオテープを入手した。佐高信氏も「地獄の特訓」としてコメントに登場する。
制作／ビデオプレス・1994年・20分・3000円。申込みはこちらへ。英語版もあり。