●ドキュメンタリー映画『オキュパイ・シャンティ〜インドカレー店物語』
      2016年/ビデオプレス/43分

      

 「解雇・お店閉鎖が通告されています。賃金が2年払われていません。助けてください」。2016年6月、この一枚の
張り紙からシャンティのた たかいは始まった。インド・バングラデシュの人たちは「労働組合」を結成し、未払い賃金の
支払いと雇用確保を求めて立ち上がった。マスコミ報道で有名に なった「インドカレー店」解雇事件。はたして、彼らは
その後どうなったのか。密着取材した迫真のドキュメンタリー。レイバーフェスタ2016で上映され、 大好評だった。
DVD個人用・3000円 (団体用10000円)。申し込みはこちらから。

 ●移民労働者の実態をあぶりだす貴重な作品   岡野奈保美

 丸裸で日本の街中に追い出されようとしているインド、バングラデシュの
15人の移民労働者たちが、未払い賃金の支払いと雇用の確保を求めてた
たかうプロ セスの記録だ。「解雇・お店閉鎖が通告されています。賃金が二
年払われていません。助けてください」。今年6月、たたかいはこの一枚の
紙を店頭に貼ること からはじまった。
 カメラは言葉もよく通じない移民労働者たちと、かれらの悩みを聞き、着
手金ゼロで奔走する指宿昭一弁護士に密着取材していく。カメラはかれら
に問いか け、いっしょに怒り、悩み、励まし、同じ労働者として連帯する。感
動的なのは、一度は拒んだ組合結成をかれらがそれしかないと立ち上がる
組合結成の瞬間 や、委員長を選ぶシーンなど生き生きとした躍動を写し
撮っていることだ。
 このドキュメントは、日本社会で働く移民労働者の実態を炙り出すとともに、
かれらといっしょにどうたたかうかを考える貴重な作品だ。
             (新聞『思想運動』994号「たたかう文化にある力と楽しみ」より)

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