●ひとネットMONDAYつうしん NO.52 2003年3月3日
メーリングリスト「ひとネット」に配信している闘争団・「人らしく生きよう」上映関係のウィークリーニュース。共同管理人・松原明による「独断と偏見」によるニュースです。「ひとネット」は無料で入会できます。こちらから。
★安全・正確・勤勉はどこに―韓国地下鉄事故と新幹線居眠り事故
韓国の地下鉄火災事件そして新幹線居眠り事故と鉄道関係の大きな事故が続いた。韓国民主労総は事故が大きくなった原因のひとつに「ワンマン乗務制」の問題を挙げている。以下はその声明の一部。
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大邱地下鉄は車掌をなくし機関士一人が電車を運行してきました。一瞬に予想もできない事故が起こった状況で一人が数百名の安全を担うことは不可能です。もちろんその一人も最善を尽くさなかった責任があれば、その責任から自由になることはできません。 しかしワンマン乗務制によって事故を予防し事故にもっとも賢く対処することは不可能です。 機関士一人が列車の運行、指令との通信、安全措置、ドアの開閉をせねばならず、非常事態が生じればすべての事を一人で完璧にしなければなりません。労働者たちは、これに対して「非常事態時に一人の体で安全措置をすれば通信はできず、通信をすれば安全措置をすることができない盲点がある。仮に二人の人がいたなら乗客保護とドアの取り扱いを機関士でない別の人がすればよく、措置が楽になり非常時対応も易しくなる。」といってい ます。大邱地下鉄だけでなく首都圏地下鉄も半分がワンマン運転であり、最近では長距離鉄道さえもワンマン運転を推進しています。（レイバーネット日本ホームページから）
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これを読むと人べらしが大惨事につながった背景にあることがわかる。そして、今度は日本で新幹線居眠り事故。これにも新幹線が2人運転士体制（旧国鉄時代）から一人体制（JR時代）になっていたという背景があった。もしATCが作動しなかったら、日本鉄道史上最大の惨事になっていただろう。ジャーナリストの立山学さんは「60年代から70年代の日本は、“安全と正確と勤勉”というイメージで外国からも見られていた。それを支えたのは、安全をチェックする職場の労働運動であった」（労働情報616号）と書いている。民営化と効率主義の追求は、この「安全・正確・勤勉」をすっかり投げ捨ててしまった。それを取り戻すためにも、魅力ある労働運動を再生させ、今の国の方向を変えていく必要があるのだろう。
★3/3第5回鉄建公団訴訟・JR総行動・報告集会
本日3日は第5回目の口頭弁論の日。昼のJR総行動に続いて、夜は18.30より日本教育会館8F大会議室で報告集会がある。毎回闘争団演出の「面白くてためになる報告集会」が続いているが、今回の出し物は「コント」。「参考者誤元凶」（3公社5現業 ! !）というコントのタイトルを聞いても何がなんだがわからないが、とにかく楽しみだ。
★3/14東京練馬上映会、大きな取り組みに
3/14の練馬上映会は、区職労や教組など10労組が実行委員会をつくり、賛同団体・個人も40をこえるなど大きな広がりを見せている。上映後のトークでも、制作者のビデオプレス、出演者の佐久間忠夫さん、大谷英貴さん、筑豊闘争団の江口さん、全動労の渡部さんなどフルメンバーを予定している。300人の会場を埋めて、練馬の地での共闘運動の起爆剤にしたいものだ。→練馬公民館・午後6時5分開場・無料 03-3993-5405練馬区職労。
★マスメディアを問うシンポを企画
女性応援団が「反国労キャンペーンから20年―マスメディアを問うシンポジウム」を4月5日に東京で企画している。パネラーは鎌田慧・辛淑玉・明珍美紀・山口正紀 など豪華メンバー。国鉄分割・民営化における「メディアの犯罪」が裁かれる日がやっときた。詳しくは次号で。→なおチラシがほしい方は連絡（TEL03.3530.8588）いただければ、無料で送ります。
・MORE→闘争団関係の情報は http://www1.jca.apc.org/ouen/
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