●ひとネットMONDAYつうしん NO.84 2004年2月2日
メーリングリスト「ひとネット」に配信している国労闘争団・「人らしく生きよう」上映関係の不定期ニュース。現在は「不定期刊」。共同管理人・松原明による「独断と偏見」によるニュースです。「ひとネット」は無料で入会できます。こちらから。
★2004年―大事な年がスタート
新年を迎えたと思ったら、もう2月に入ってしまった。ウィークリーのはずのこのニュースもすっかりマンスリーになってしまった。今年が大事な年になるというのは、鉄建公団訴訟が猛スピードで進んでおり秋にも結審・判決という状況が考えられるからだ。1.29の第12回口頭弁論でも、国側は「結審してもかまわない」と言っていた。向こうは不当差別の事実調べはやらずに法律論だけで逃げ切ろうという腹らしい。こちらとしてはもちろん勝って対政府交渉にもちこみたい。しかし裁判だけはあてにならない。正しいから勝つわけでもなく、社会の力関係が大きく影響するからだ。
そういう意味で、最高裁に負けた今もっと外に拡げる運動をしないとダメだという危機感が私にはある。先日、中野隆宣氏が「ともにGO!ホームページ」のコラムにこう書いた。「語弊を恐れずに言えば、国労内の『団結の回復』にこだわることなく、自らの力量強化に努めながら、『１０４７人の団結』を最大限、追求するというスタンスだ」と。足を引っ張り続ける国労本部相手に内向きにエネルギーを消耗させるのではなく、「自らの力量強化」「もっと外へ」が必要な時期だと私も思う。
いずれにしろ世の中は冷え切っている。リストラ・失業・過労でも運動が起きるわけでもなく、うつ病・自殺・犯罪に流れている。こんな状況のところに「国鉄闘争」を訴えるわけだから一工夫も二工夫も必要。「いかに分かりやすい言葉で国民に訴えて理解させるかが大事」（大岡みなみさんのコラム）を本気でやらなくてはと思う。
★今度は「人らしくマフラー」
上映運動から四国共闘会議がつくった「人らしくタオル」が好評だったが、こんどは同じ今治のタオル業者と提携して「人らしくタオルマフラー」が生まれた。これがなかなかしゃれていて、使い勝手がいい。写真が「がんばれ国労闘争団」に載っている。この売上げが四国に常駐オルグとして単身赴任で張り付いた中野勇人（北見闘争団）さんの生活費にもなる。ぜひ購入をお願いしたい。「がんばれ」のHPに申し込み方法がある。ビデオプレスでも取扱いをするつもり。
★世界社会フォーラムに佐久間誠さんが参加
1月中旬、インドのムンバイで世界社会フォーラムが開かれ、昨年第3回のブラジル・ポルトアレグレに続いて佐久間誠さん（原告団事務局長）が参加した。そのユニークな報告が「ともにGO!」に載っている。日本からは350名が参加したが、そのうち150名がJR総連だった。金があるJR総連は国内では評判が悪いが、世界への売り込みはすごい。対して国労闘争団は佐久間さん一人。飛行機も一緒だったらしく「さびしい思い?」だったに違いないが、当地の民営化反対セミナーでは佐久間さんが主役として俄然注目を浴びた。「闘争団が来てくれてよかった」という声がたくさんあったという。佐久間さんはここで小泉首相あての抗議ハガキを400枚集めたが、JR総連の人達はこれに対しては「完全に無視」だったそうだ。それにしても海外に人にはわかりにくい（日本人にも）のが、いまのJRの労組事情である。
★パート2・期待されてもされなくても
現在「人らしく生きようパート2」の制作中である。4月中旬には上映できるようにしたいと思っている。その話が伝わるや、いつできるのか、といった問い合わせが多くなった。期待されるのはありがたいが、期待にこたえなくてはというプレッシャも感じる。こればかりは出来てみないとわからない。パート2では、2000年以後の闘争団の新たなたたかいと生活を描きたいと思っている。いずれにしろ制作資金が枯渇状態であり、制作資金カンパ・ビデオの予約販売などを近々呼びかけるつもりだ。
・MORE→闘争団関係の情報は http://www1.jca.apc.org/ouen/
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